御詠歌:天地を 動かす程の 龍石寺 詣る人には 利生あるべし
札所十九番は本尊を千手観世音菩薩とする龍石寺。
起源とされる説には二つあり、一説は昔この地に大干ばつがあった際、天皇の勅命を受けた弘法大師が雨乞いの祈祷をすると大きな岩が割れ龍雲が湧き上がり、雨を降らせたということからはじまる説。
この記事に書いてあるコト
龍石寺とは
別の一説は本尊の千手観音は天皇の病気平癒のために弘法大師が彫造したもので、その後村人たちの信仰の的となり、悪龍から村を守ったという説。
この「悪龍」というのが、しばしば氾濫した荒川を意味するのではないかと推測されます。
現在、起伏のある大きな岩盤上に観音堂が立っているのはいかにも前説に相応しく、治水対策の歴史が縁起として語られ洪水から守護する観音を祀っているのを見れば後説かとも思います。
現在ではいずれかと判断するのは難しいですが。
本堂の奥には屠畜となった家畜や亡くなったペットの霊を慰めるというお堂があります。
龍石寺:訪問記
秩父34箇所観音霊場の札所19番 龍石寺へ行ってきました。その訪問記です。
龍石寺:駐車所
普通車:可、マイクロバス:可。
広い駐車場です。敷地内に納経所も併設しています。
龍石寺:本堂
龍石寺は、その名の通り、妙にデコボコした大きな岩の上に建てられています。
古そうなその本堂は、いがいと新しく、昭和47年に建て直されたとのこと。
三途婆堂
本堂の横には三途婆堂という建物がひっそりと建っています。ちょっと見逃しちゃいそうですが、ぜひのぞいてみてください!
三途婆堂内には、三体の像があるんだにゃ。
正面から向かって左側に閻魔大王、センターに三途婆(脱衣婆)、右側におびずる様の像があるんだにゃー
お地蔵さんがあちこちにあります。
龍石寺:納経所
御朱印
平成26年(2014)は、日本百番観音秩父34ヶ所観音霊場の午歳総開帳の年にあたり、こちら「龍石寺」の御朱印にも「午歳総開帳」の印が押されています。
龍石寺の次の寺は「岩之上堂」
- 龍石寺の次の寺:岩之上堂
- 距離は約「1.1」km
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龍石寺アクセスと地図
寺名 | 飛渕山 龍石寺(ひえんざん りゅうせきじ) |
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所在地 | 埼玉県秩父市大畑町15-31 |
電話番号 | 0494-23-7758 |
本尊 | 千手観世音菩薩 |
宗派 | 曹洞宗 |
アクセス | バス:西武鉄道「西武秩父駅」から西武観光バス「小鹿野車庫・栗尾ゆき」の「秩父橋」下車徒歩10分。電車:秩父鉄道「大野原駅」下車、徒歩15分。 18番から:徒歩14分(1.2km) |
駐車場 | 普通車:可、マイクロバス:可 |